白川郷の景色

閑散期を狙って、ゆったりと観光スポットを楽しもう

2024.07.04

日本は四季がはっきりしており、春には桜が咲き誇り、夏には賑やかな祭りや花火、秋には紅葉が鮮やかに色づき、冬にはスキーや雪見など、それぞれの季節に楽しみがあり、世界中の観光客に愛されています。世界中の観光客が日本に訪れているので、観光シーズンは常に混雑していると言えます。ゆっくり観光したい方は、閑散期の旅行がおすすめです。

閑散期に旅行するメリットは、混雑を避けられるだけでなく、旅行会社が割引パッケージツアーを提供したり、個人旅行者はホテルや旅館の割引料金を見つけやすかったり、航空券も安くなることです。

日本の閑散期

日本の祝日や習慣に基づくと、日本の閑散期はおおよそ以下の時期に分けられます。

  1. 1月中旬~2月下旬
    年末年始の長期休暇が終わったばかりなので、この時期に旅行する人が比較的少なくなります。

  2. 4月中下旬
    4月は日本の新学期や就職シーズンで、学校や仕事で忙しく、旅行の計画を立てることが難しい時期です。

  3. 6月
    多くの人が7月、8月の夏休み期間に休暇を取るため、梅雨の時期の6月は旅行する人が比較的少なくなります。
  4. 9月
    7月、8月の旅行ブームが過ぎ、9月は人出が減少します。日本政府観光局の統計グラフによると、9月と1月中旬~2月下旬は、日本国内の観光客が最も少ない時期です。
  5. 11月下旬~12月上旬
    紅葉シーズンは主に10月~11月中旬に集中します。11月下旬からは年末の忙しい時期に入り、多くの人が旅行を控えます。静かな旅を楽しみたい方には、この時期もおすすめです。

 

閑散期におすすめのスポット

人が少なく費用も抑えられる閑散期を見つけたら、次はどこに行くかという問題です。閑散期には、どんな観光スポットがあるのでしょうか?

1月中旬~2月下旬

北海道

「洞爺・室蘭・登別」

北海道の雪景色

内浦湾に面した洞爺・室蘭・登別は、北海道の中でも比較的雪が少ない温暖な地域です。

毎年11月から翌年3月まで、洞爺湖温泉街の中心にある賑やかな広場では、毎晩イルミネーションが行われます。40万個の電球が70メートルのトンネルを照らし、彩り豊かなトンネルの中を歩く夢のような世界は、冬ならではの絶景です。

雪の降らない地域に住む人々にとって、雪はとても魅力的です。雪の積もる冬には、雪見だけでなく、スキーに挑戦することもできます。

 

岐阜

「高山・飛騨」

Photo by TAKUYA TSUJI

高山飛騨は高山市のことです。江戸時代の歴史的建造物と自然の風景が残る小さな町です。高山の冬は最高気温でも氷点下になることがありますが、この時期は美しい山々が雪に覆われ、また違った趣があります。

 

「白川郷」

白川郷はかつて秘境と呼ばれていました。山間部に位置し、他の地域との交流が制限されていたため、独自の技術や文化が育まれました。白川郷にある合掌造りの家屋は、世界文化遺産にも登録されています。

 

4月中下旬

桜の季節を逃してしまった人も、北へ向かえば4月中下旬でも美しい桜を見ることができます。

 

岩手

東北地方は近年、新しい観光地として人気を集めています。東北地方の岩手県は、日本国内で最大の県であり、長い海岸線と豊かな海産物に加え、原生林が残る奥羽山脈もあります。岩手県の名前の由来は、古代、県内に悪鬼が頻繁に出没し住民を困らせていたため、住民が神に悪鬼退治を祈願したところ、神に退治された悪鬼が二度とこの土地に足を踏み入れないと誓い、岩に手形を残して約束したという言い伝えによるものです。

「北上展勝地」

1万本以上の桜並木は、東北三大桜のひとつです。満開時には春の宴のような光景が広がります。

 

「高松公園」

雄大な岩手山のまだ溶け残る雪と水面に映る桜が織りなす風景は、まるで絵画のようです。

 

神奈川

4月中下旬には、箱根町港から恩賜公園→桃源台→大涌谷→強羅公園へと向かうルートで、芦ノ湖と富士山の美しい景色を満喫できます。

 

6月

沖繩

日本のハワイと呼ばれる沖縄は台湾からとても近く、飛行機でわずか1時間半で到着します。日本各地がまだ梅雨の時期である6月、雨季を避けたい人は、沖縄で夏のビーチを楽しめます。

「西海岸・恩納村」

 

愛知

6月はアジサイ(紫陽花)が見頃を迎える季節で、近年ではアジサイ鑑賞も人気が高まっています。好きな方はぜひお見逃しなく。

「形原温泉」紫陽花之里

 

9

群馬

Photo by 諸田 透(えむず& MORO)

群馬県は、多様で豊かな自然で知られています。日本三大温泉のひとつである草津温泉と伊香保温泉は、どちらも大変人気があります。伊香保には石段街があり、石段を登ると伊香保神社があります。伊香保ロープウェイに乗れば、見晴展望台から山々の景色を眺めることもできます。また、富岡市の富岡製糸場は2014年に世界遺産に登録されました。

 

12上旬

桜前線と同じように、紅葉にも紅葉前線があります。主な紅葉シーズンを逃しても、南の九州にはまだ多くの選択肢があります。

紅葉狩り:

大分

「富貴寺」

1200年以上前に建てられた富貴寺は、平安時代から残る建築物です。秋の富貴寺は、地面いっぱいに広がる赤や黄色の紅葉がまるで絨毯のようで、息をのむほど美しいです。

 

鹿児島

「曽木の滝公園」

平成百景のひとつに選ばれた曽木の滝公園では、紅葉と滝が互いに引き立て合い、紅葉の景色を満喫できます。

 

紅葉狩りの他にも、寒い時期には温泉が最高の楽しみです。

岐阜

「下呂温泉」

Photo by TAKUYA TSUJI

下呂温泉は、有馬温泉、草津温泉と並ぶ日本三大温泉のひとつです。泉質は穏やかで、透明無色であり、温泉に入った後の肌は滑らかでしっとりとするため、「美人の湯」とも呼ばれています。

 

兵庫

「城崎温泉」

Photo by kota aoki

城崎温泉は1300年の歴史を持ち、温泉街には柳の木が揺れ、どこか懐かしい雰囲気が漂います。日本の文豪、志賀直哉も療養のために訪れ、短編小説「城の崎にて」を執筆しました。

 

 

愛媛

「道後温泉」

Photo by Masayuki Yoshida(Bluoem)

道後温泉は日本で最も古い温泉で、3000年の歴史を持ち、聖徳太子にも愛されました。夏目漱石の「坊っちゃん」で有名になり、2001年にはアニメ「千と千尋の神隠し」で道後温泉本館が湯婆婆の油屋のモデルとして使われ、再び注目を集めました。

 

 

群馬

「伊香保温泉」

Photo by 諸田 透(えむず& MORO)

伊香保がある群馬県は、東京駅から電車でわずか1時間半の距離にあり、豊かな自然と心身ともに癒される有名な温泉地を擁しています。手軽に小旅行を楽しめる観光都市です。

 

 

閑散期に日本を訪れると、費用を抑え、混雑を避けることができ、旅行の質も向上します。日本の文化や景色を愛する方は、この時期に日本の自然や文化をより深く体験できるでしょう。

 

 

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